記事一覧

飲み会で理解できないこと

病院勤務になって驚くことの一つが飲み会の多さである。以前のブラック企業にいた時、こんなに頻繁に飲み会なんてなかった。その時間的余裕や金銭的余裕がなかったことも大きいが、なにより同僚や上司と仕事外でも会いたいなんて、誰も思っていなかった。ブラック企業時代、私は強制参加の忘年会くらいしか参加しなかったように記憶しているが、日記を読み返してみたら、それ以外でも行っていたようだ。飲み会後に泣きながら電車で...

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無痛分娩

「私はできるだけ多くの子どもがほしいです。それこそ10人以上ほしいです」このように私が言ったとき、男性からはこれといった言葉の反応はありませんが、女性からは感情的な返答が来ることが多いです。「(相手が)若い人じゃないと無理じゃん!」「サッカーチームでも作るつもり?」「産むの大変だよ!」「性の問題は敏感である」にも書いた通り、性の話題は人の重要な価値観に関わるので、感情的になるのは当然でしょう。ただし...

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「韓国人の日本嫌い」をジョークにするカナダ人

私がバンクーバーにいた時、蝶々夫人の演劇が公演されていました。その頃、「Madame Butterfly」の全面広告をしたバスもよく見かけました。その演劇公開に先立って、市民図書館のホールで「蝶々夫人を楽しむため、設定背景について日本の専門家による講演会」があり、私も参加してみました。特に講演後の質問コーナーはなかなか興味深かったです。蝶々夫人は幕末の長崎が舞台になっています。幕末とはどういう時代で、長崎とはどう...

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経済大国インドネシアとAct of killing

「経済大国インドネシア」(佐藤百合著、中公新書)という本があります。その名の通り経済に注目していますが、スハルトの独裁体制以後のインドネシア民主化についても簡潔に知ることができる本だと思います。スハルト以後、スハルト体制が徹底して否定された政治が続き、その否定政治がもう一度否定されて、より高次の政治制度にアウフヘーベンされた、と本で説明しているのは興味深いです(その観点からいえば、ロシアのプーチン...

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浮浪児1945を読んで その3

「浮浪児1945」(石井光太著、新潮文庫)によると、多くの浮浪児は戦後の悲惨な子ども時代をほとんど誰にも打ち明けないそうです。本でも指摘されている通り、それくらい浮浪児に対する偏見が日本に満ちていたからでしょう。過去だけでなく、今もそうなのかもしれません。前々回のような記事を書く私にも、浮浪児に対する偏見があると思う人も多くいるでしょう。この本で、戦後の浮浪児からバブル期に億万長者にまでなった人の経歴...

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浮浪児1945を読んで その2

「浮浪児1945」(石井光太著、新潮文庫)の終盤に出てくる、終戦直後から浮浪児たちを育ててきた保育士の言葉には、強く共感しました。現在、児童養護施設に入所する子どもの大半は、親から虐待やネグレクトを受けているそうです。厚労省の統計では、施設入所の子どものうち虐待を受けたのは半数未満らしいですが、その保育士は「大半」と言います。「そこが昔と今とで決定的に違うところなんです。戦災孤児は、両親が死ぬまでは普...

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浮浪児1945を読んで その1

第二次大戦後の日本には、戦争によって両親を失った者が約12万人おり、浮浪児になった者は推定3万5千人もいるそうです。その浮浪児たちがもっとも多く集まったのは東京の上野駅らしく、それについてのルポルタージュが「浮浪児1945」(石井光太著、新潮文庫)です。この本に通底している、浮浪児たちが道徳的に間違ったことをしても、盗みをしても、暴力をふるっても、浮浪児たちを被害者だとみなす視点には大いに疑問があります。...

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北米の洗濯機

北米(カナダとアメリカ)と日本は人種構成も自然気候も違いますが、自動車、テレビ、携帯電話にも違いがあります。この記事では洗濯機に注目します。北米の洗濯機では日本のように浴槽のお湯を再利用して、水の節約をすることは99%ありません。そもそも、北米の風呂に浴槽はあまりありません。私もカナダ滞在中に浴槽に入ったことは一度もなく、1年半、例外なく毎日シャワーでした。そのため、洗濯用に新しい水を洗濯機に入れるの...

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デイビット鈴木ってだれ?

カナダで最も有名な日本人は誰でしょうか? おそらく日本の首相よりも、David Suzukiが有名です。デイビット鈴木については、日本人の1%も知らないと思いますが、カナダ人では知らない人がいないくらい有名です。UBCの教授を長く勤めていたこともあり、多くのバンクーバーの人はDavid Suzukiを郷土の名士のように誇りに思っていました。デイビット鈴木はバンクーバーに1936年に生まれた日系3世で、現在81才です。幼い頃、敵国の日...

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上海で大雨が降ると

私が上海で働いていた時です。ある日、起きると大雨で、同僚から電話がかかってきて、家の周りが浸水しているので今日は休みにしないか、と提案がありました。私の家の周りも水浸しになっていましたが、台風が来ているわけでもなく、ゲリラ豪雨というわけでもなく、単に雨が長時間続いているだけなので、その必要はないだろう、と伝えました。最終的に社長の判断でその日も通常勤務になったのですが、その同僚の心配は適切でした。...

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クロネコヤマトの名経営者の愚かさから見える日本没落の原因

「小倉昌男 祈りと経営」(森健著、小学館)という本があります。小倉昌男とは、ヤマト宅急便の2代目社長で、創業者の息子です。運輸省や郵政省の規制と戦い、個人間の小口宅急便を日本中に整備した名経営者らしいです。その経営ではなく、家族関係、特に妻と娘と愛人に注目して書かれた本です。小倉はお金持ちの家庭で育ち、東大を卒業し、先代のパワハラ創業者と比べると、温和で真面目で理知的な性格だった、とその本では書か...

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「『うちの子に限って』とは言わないでください」とは言わないでください

講演などでよく「『うちの子に限って』とは言わないでください」と言い出す人がいます。それを聞くたび「親の問題」を本当に理解しているのか、と私は疑問に思います。恐ろしく厳しい親たち、子どもに優しくすべき親たちに限って、その忠告を鵜呑みにして、帰宅した後、子どもにさらに厳しくなります。一方で、子どもを過保護にするバカ親たちは、それをあっさり聞き流しています。その親自身、可愛がられすぎた子ども時代を経験し...

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問題を発見できないエリートたち

「塾推薦」や「学校の塾営業」などの腐敗は、当然、塾でバイトしている人たちなら知っていました。しかし、バイト仲間は誰一人それらに疑問を持っておらず、私にはそれが不思議でした。当時の私より遥かに素晴らしい教育を受けてきて、偏差値の高い大学に通うほどの学力を持っているはずなのに、私が「どう考えても、おかしいでしょ」と言っても、まだ「どうして? なにが?」と本気で理解できていないのが謎でした。日本の学力エ...

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Z会が東大合格者数を多数出していた理由

今は違いますが、昔、東大合格者のうち半数以上はZ会の会員でした。1ヶ月に1回程度の添削で成績が急上昇するはずもないのに、なぜ東大合格者にZ会の会員が多かったのでしょうか。その理由は単純です。東大に多数合格する高校の生徒にZ会の営業をかけていたからです。昔は個人情報保護が重視されていなかったので、東大に合格する高校(日比谷や戸山や西)の名簿なんて簡単に入手できました。そこにダイレクトメールを集中して出し...

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学校の塾営業

私が進学塾でバイトしていた時、塾ごとに学校説明会があると知って、驚きました。有名進学塾の生徒の保護者たちに対して進学校がわざわざ塾にお金を払って、説明会を開くのです。生徒向けではなく、保護者向けです。もちろん、塾に通っているかどうかにかかわらず、入学を希望する生徒やその保護者向けの学校説明会は行っていますが、それとは別に塾ごとに自身の学校の説明会を開くのです。そんなのに何度も出席するほど過保護な親...

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塾推薦

塾推薦なるものがあると私が知ったのは、既に私自身に推薦受験の機会が過ぎた時でした。個別塾でアルバイトしていたら、成績が極めて悪い子の保護者に教室長が「塾推薦で進学できる方法があります」と提案していたからです。その子の成績の悪さは、9科目の5段階評価の点数合計が15という有様でした。オール2でも18になるので、それを下回っています。実技教科ですら1をとっているのはなにか事情があったのでしょうが、詳しくは知り...

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大人になれば嫌でも大人しくなる

「大人」を形容詞化したような「大人しい」とは、面白い言葉だと思います。「騒いだりしないで、静かなさま」といった意味ですが、確かに、大人になれば嫌でもそうなってしまいます。少なくとも、私はそうでした。子どもの頃、私は落ち着きが全くありませんでした。どんな子どもだって大人と比べたら落ち着きがありませんが、私は特にひどかったです。ただし、その分だけ、神経は過敏だった、いい表現をすれば、神経が研ぎ澄まされ...

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ひいきチームと思想傾向

「ブラジルを知るための56章」(アンジェロイシ著、明石書店)に書いてあったと思いますが、ブラジル人の少年は思春期に自分のひいきチームを決めると、一生そのひいきチームへの忠誠を変えないそうです。日本人のひいきチーム(サッカーにしろ野球にしろ)も同じで、なんとなく決まったひいきチームは一生その人の中で変わることがありません。よくよく考えると大した理由もなく決まってしまったのに、ひいきチームを継続している...

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いつの時代も日本は幸せな人のためだけの国だったのか

生まれた時から私は「日本は幸せな人のためだけにある」としか感じられないので、「幸せな人を尊重し、不幸な人を虐げる国」の記事を書きました。私の生まれる以前も日本はそんな国だったと私は思っていますが、戦後しばらくはそうでもなかったのか、と思うこともあります。戦後すぐの頃は、日本人みんなが貧しかったので、不幸な人の気持ちを知っている人も多かったのかもしれません。事実、1960年代くらいまでは市民運動が活発な...

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東日本大震災のデマ

こんな新聞記事を読んだことがあります。東日本大震災直後、ある避難所である男性がこんなことを叫んだそうです。「震災の混乱に紛れて、中国人集団が日本人の娘を何人も強姦しているらしい!」「なんだと!」「許せない」 そこら中で噂話が始まり、避難所中が中国人許すまじの雰囲気になりました。たまたま、そこにいた記者が関東大震災後、デマにより朝鮮人虐殺が起こったことを思い出し、「それは事実ですか? 情報源はどこで...

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共産党を忘れるな、始皇帝を忘れるな

西安で最も人を集める観光地は兵馬俑です。現在も似た人形を作って観光客に売っています。行きたくもないのに、中国人ガイドにその兵馬俑人形の売る店に連れていかされました。そのガイドが中国語で、私と同行する中国人にこう言ったそうです。「西安にはこんな言葉があるんだって。共産党を忘れるな、始皇帝を忘れるな」中国で共産党と同列に並べられたなら最大の賛辞です。それくらい始皇帝の観光で儲かっているのでしょう。私が...

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莫高窟と日本人

「敦煌」(井上靖著、新潮文庫)という小説があります。私が大好きな作品で、外国人に物語を英語で何度も伝えたのは「敦煌」と芥川龍之介の「仙人」くらいだと思います。北京、ラサ、桂林、九塞溝などなど私が中国で行きたいところはいくらでもありましたが、敦煌を旅行先に選んだのは小説「敦煌」以外に理由はありません。小説「敦煌」では、莫高窟という洞窟に隠された文献の由来について書かれています。私も莫高窟に行くわけで...

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西安事件

第二次国共合作の契機となった西安事件があります。Wikipediaによると、「西安事変がなければ共産党はほどなく消滅していたであろう。・・西安事変が我々の国家に与えた損失は取り返しのつかないものだった」と胡適が述べたそうです。もしその通りなら、現在の中国は資本主義国になっていて、世界史は大きく変わっていたことでしょう。西安事件の舞台になった華清池は西安の主要観光地です。華清池は楊貴妃が湯浴した場所としても...

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西安旅行

上海で働いていた頃、1度だけ長期休暇をとる機会に恵まれたので、歴史好きの私は迷わず西安・敦煌旅行を計画しました。「西安! あの長安! 2000年以上前から存在する大都会! 唐代には世界史上空前の繁栄を謳歌した、あのシルクロードの長安についに自分はやってきたのか!」そう興奮していればよかったのかもしれませんが、そんなことはありませんでした。仕事のストレスや、インド旅行の挫折で、期待度が下がっていたようで...

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J-shineがTESOLよりも価値がある理由

J-shineは日本の小学生に英語を教えるための資格です。TESOLはTeaching English to Speakers of Other Languagesの略で、英語を母国語としない人たちに英語を教える資格です。これだと聞くと、TESOLの方が遥かにすごい資格に思えて、実際、私もカナダで取得することを考えました。私が通っていた語学学校にTESOL取得コースがあったのです。しかし、疑問がありました。J-shineコースがTESOLコースよりも明らかに大変そうだったので...

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グローバル30で唖然とした英語教員の質

日本の大学国際化を促進させるためのグローバル30という国家事業がありました。英語だけの講義で卒業できるコースを30大学に設けようと国から特別な予算をつけて始まりましたが、結局、13の大学でしか実現できなくて、「thirtyがthirteenになった」と揶揄されたプロジェクトです。その13のうちでも、慶応大学にいたっては、わずか1,2名の留学生だけに英語新コースを設けたと主張して、もはや新設コースとは言えないと、予算の全面...

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誰とでも仲良くなれる人、どこでも上手くやれる人なんていない

タイトル文はわざわざ書くまでもないことですが、多くの人が知らないかもしれないので、書いておきました。逆に「誰とでも仲良くなれない人、どこでも上手くやれない人」ならいると思います。社会は多様です。ある国では上手く生活できても、他の国では上手く生活できないことは確実にあります。ほとんどの日本人はブータンでの農耕生活なんて耐えられないでしょうし、ほとんどのブータン人は日本での会社生活に馴染めないでしょう...

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マレーシアと日本にしかないもの

私が記憶する限りになります。5大陸15ヶ国に行ったものの、日本以外の国ではマレーシアでしか発見できなかったものが二つあります。一つはコインロッカーです。日本だったら主要な駅に必ずありますが、海外では先進国も含めてありません。荷物を預けるとなると、わざわざ人手を使うクロークルームが一般的です。人件費がかかる分、クロークはコインロッカーより明らかに高額になります。私は経験したことはありませんが、英語が話...

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日本でもコネ就職が一般なのか

「新卒一括採用の功罪 」の記事に書いたように、「カナダではコネ就職が一般的なのに、日本ではコネ就職は一般的でない」と私はカナダ人に何度か自慢していました。しかし、そこに日本人がいると「いや、日本でもコネ就職はよくあるよ」と高い確率で反論してきました。私は人生で一度もコネ就職をしたことがなく、周りの同僚も誰一人コネ就職をしていませんでした。そんな世界で長年生きてきた私には激怒するような反論ですが、私...

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ドキュメンタリー「選挙」

先月、パワハラ事件を起こした政治家に関する3度目の記事です。パワハラ事件を起こした政治家と同じく東大卒の自民党公認候補が市議会議員になる「選挙」というドキュメンタリー映画があるのですが、この実話を海外の人はコメディ映画、つまりフィクションだと思ってしまうようです。笑顔のオッサンが名札のタスキをつけた背広姿で地域住民と元気よくラジオ体操したり、選挙カーでウグイス嬢が名前を連呼しながら立候補者が手を振...

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桜蔭中学校・桜蔭高等学校

秘書パワハラ事件を起こした豊田真由子議員の経歴を見て、ふと思いました。「公文は日本最大の飛び級制度なのか」で私が、東大理Ⅲに合格した極めつけのバカと名指しで断定した人と同じ中学と高校卒業です。「下剋上受験はヤクザの作品である」でとりあげた本で、娘が志望していた(志望させられていた)中学でもあります。日本で一番の女子高を卒業して、日本で一番の大学に入って、日本で一番の公務員試験に合格して、世界で一番...

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政治家の秘書はコネ就職が一般的である

先月、元厚生官僚の代議士が秘書に身体的暴力を含んだパワハラを行っていたことが発覚しました。代議士の秘書は私にも知り合いがいます。やはり自民党政治家の秘書だったのですが、「政治家の秘書ってどうなすればなれるの?」と質問されて、横から私が「コネですよね」と答えると、「そう。コネだけです!」と断定するような人で、それなりに仲良くなれました。以前、国連職員はコネ就職が一般的だと書きましたが、政治家の秘書も...

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私の知らない労働組会

労働組合ってなんだろう。私がこれまで働いた会社に労働組合なんてなかった。デモはしたことないし、賃上げ闘争なんてどうやってするのかも分からない。春闘もテレビでしか観たことない。一体、どこの会社の労働者がどうやって春闘しているのか、いまだに謎である。たまに労働組合に入っている知人に会うが、その人もよく分かっていない。厚労省によると、2016年の労働組合の組織率は17.3%だから、入っている方が圧倒的に少ない。...

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憧れの企業合同説明会

医学部3年生の時だ。学部3年生向けの企業合同説明会があるとの情報を仕入れた。6年制で事実上全員が病院に就職する医学部生にとっては一切関係のない話だ。しかし、2度目の大学で、1度目の大学では企業合同説明に全く参加しなかった私にとっては、そうでない。私の知る限り、企業合同説明会は海外に存在しない。カナダに語学留学していた時、バンクーバーで企業合同説明会があると聞いたが、留学生を雇いたい日本企業が合同で開い...

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現代日本は死と向き合わなくなったのか

救急外来におばあさんが運ばれてきました。警察も着いてきています。患者さんと一緒に警察が来ることは、それほど珍しくありません。なんらかの犯罪に巻き込まれて、その関係者が病人やケガ人だと、逃亡を警戒しているのか、警察も病院まで来るのです。個人情報を安易に伝えることは控えるべきなので、警察が犯罪事情を医療者側に伝えてくれないこともありますが、今回は違いました。そのおばあさんは、遺体とずっと一緒に暮らして...

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受験場でお祭り騒ぎする国民

知っている人もいるでしょうが、韓国では大学受験時、母親たちが寺や教会に集まって祈る、という異常な文化があります。本当なのか、どれくらいの母親がそんな奇妙な習慣を実行しているのか、と韓国人に聞くと、言いにくそうな顔で「本当だ。まあ、全ての韓国人の母がしているんじゃないか」とその韓国人は答えていました。日本でも入学試験時に、校門の前で塾の先生たちが集まって、お祭り騒ぎする妙な文化がいつの間にか浸透して...

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自殺者を嘲笑う者たち

また自殺者が運ばれてきた。自分より若い。30代で既婚。妻がついてきている。幼い子どもが一緒だ。妻は泣いてばかりで、夫の心臓マッサージを見ることもできない。子どもはお母さんが泣いているので、訳も分からずキョロキョロしている。自殺から数時間は経過しているようだ。結局、男が息を吹き返すことはなかった。その数十分前、こんなことを医者や看護師が話していたと知ることができたなら、男はどう思っただろう。「自殺した...

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一党独裁を批判された中国人の反論

中国人の理屈の見事さを示す、あるいは完膚なきまで相手を叩きのめす一例です。伝聞になりますが、日本人から中国の一党独裁を批判されたとき、中国人が以下のような反論をしたそうです。「中国は多党制だ。小なりとはいえ、共産党以外の政党も存在している。確かに、共産党以外の政党が実権を握ることはない制度になっているが、それは日本でも同じではないか。自民党の長期独裁政権だ。唯一、選挙によって政権交代が起こったと言...

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中国人の平気的な性格は「橋下徹」である

「中国人の愛国心は低い」の記事で、「中国人はまるで橋下徹のように論争する」と書いてから、ふと「論争に限らず、中国人は橋下徹のような性格と考えるといいかもしれない」と思ったので、書きます。1、プライドが高い2、絶対に謝らない3、相手の気持ちを考えずに徹底して批判する 4、常識や良識にとらわれずに発想する5、自分のペースに論争を持ち込むこれらの橋下徹に特徴的な性格は全て、平均的な中国人と共通しています...

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中国は全体主義国家なのか

私の持つ広辞苑(第五版)によると、全体主義は「個人に対する全体(国家・民族)の絶対的優位の主張のもとに諸集団を一元的に組み替え、諸個人を全体の目標に総動員する思想および体制」と書いています。確かに、中国は共産党独裁政治が行われています。共産党の権力は強大で、その前では個人の基本的人権など物の数ではありません。ただし、国家組織が中国全土を意のままに動かしているかというと、全くそうではありません。地方...

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ヤクザを忌避する若者たち

最近の若い世代を「ゆとり世代」と見下している大人は多いでしょう。私もその一人ですが、ゆとり世代がその前の「不良世代」より道徳的に遥かに優秀だと思った事件があります。私が塾でバイトしている時、その塾の先生が怖い、特に教室長や塾長が怖い、と生徒たちが言うので、私が冗談で「この塾はヤクザじゃないから。怖い人ほど出世するわけじゃないよ」と笑いながら言いました。しかし、その冗談は生徒たちに全く通じず、場の空...

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中国人の愛国心は低い

愛国心を定義することは難しいでしょう。現在のネトウヨを中心とした「愛国的な日本人」は、周知の通り「日本の政治」や「日本人」の批判ばかりしています。日本が素晴らしい国で、日本人が素晴らしい国民だと信じていないのでしょうか? もし現実の日本の政治がおかしく、現実の日本人が間違っていると非難するなら、少なくとも「現実の日本」を愛していないこと、つまり「現実の愛国者」でないことを自覚すべきです。もし現実の...

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カナダ生まれの中国人(CBC)

私が滞在したバンクーバーの人口のうち20%は中国人でした。バンクーバーだけかもしれませんが、「Chinese pass」という言葉があります。中国人の母が子どもに要求する特別に高い通過点のことです。例えば、学校の公式及第点が60点だと、中国人の生徒なら90点以上の成績をとらないと、母親は納得しません。日本人の感覚でいえば、カナダにいる中国人母はほぼ全員、スパルタ教育ママです。そんなスパルタ教育の成果なのか、バンクー...

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中国の受験戦争

中国人インテリに中国で会いました。ごく普通のインテリで、飛びぬけたインテリではありません。中国で上から30番目くらいの大学を普通の成績で卒業しています。それでも、日本だと私立最上位の大学を平均の成績で卒業したインテリよりは、学力が高かったと思います。彼女は中学校まで、学年でほぼ毎回一番の成績をとっていたそうです。それだけあって、その地方で最も優秀な高校に進み、親元離れて寮生活を始めました。中国では高...

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日本の漢字を読めない一部の中国人とは?

「中国では会話できなくても、漢字が通じるから、まだ救われるよね」私が中国に行く前に、そんなことを言われました。実際に中国に滞在した経験からすると、それは8割ほど正しく、2割ほど誤りでした。日本の漢字を理解できない中国人が2割程度いたように、私は感じています。「中国の愛には心がない」にも書いたように、日本の漢字と、中国の簡体字は少し異なり、同じ字でも両者で全く違う形になっていることも、しばしばあります...

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医学生はバカではなかったようです

「一夜漬けでテスト合格したぜ!」「え~。すご~い!」わざわざクラスメートに聞こえるように、こんなバカな自慢をする医学部1年生がいて、それを褒めるバカな女がいました。高校生までは同級生の中で文句のつけようのない学力を持っていたので、そんな自慢も許されたのかもしれません。しかし、今周りにいる連中は、同じ程度の学力を持つ、プライドだけは高い医学生たちです。すぐにこんな陰口が叩かれます。「全く勉強しないで...

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インドで3名日本人が集まると

日本人がインドで騙されずに旅行するのは極めて困難です。もし騙そうとするインド人に会わずに旅行したければ、ボディーガードが必要でしょう。実際、インドで3名日本人が集まると、騙され自慢大会が始まります。「デリーで到着直後に、笑顔が素敵なインド人に騙された!」「電車でアグラに着いた途端に寄ってきたインド人たちの中で親切そうな奴を選んだけど、やっぱり騙された!」「地球の歩き方に載っている宿なのに、騙された...

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バンクーバーは過ごしやすく美しい都市

新大陸の都市、特に新しい西海岸の都市の多くは、気候に恵まれた土地を選んで開発されたそうです。バンクーバーも自然のキレイな都市で、冬はスキーができ、夏は海で泳げます。春の一時期は、スキーで山を下りて、同じ日に海に行って、マリンスポーツを楽しむこともできる、と地球の歩き方に書いてありました。もっとも、これは都市伝説に近く、現実に1日のうちにスキーとマリンスポーツで遊ぶ、あわただしい人に会ったことはあり...

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カナダの冬に3人集まると

カナダの冬に人が3名集まると、寒さ自慢大会が始まります。「この前エドモントンに行ったらよお、ネガティブ30度(マイナス30度のこと)で、くしゃみが凍ったぜ」「イエローナイフなんてネガティブ40度で、車の取っ手から手が離れなくなって、中に入れなくなったわよ」そんなウソか本当か分からないような自慢話で盛り上がります。私はカナダに住むまで、いくら寒いカナダでもマイナス30度なんて何年かに1度、ごく寒い地方で観測さ...

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いじめから社会復帰した医師なのに

いじめを受けて、親の財布からお金を盗んだ過去を持つ医師A氏に会ったことがあります(今の若い世代は信じられないかもしれませんが、現在30代や40代の人なら、親の財布からお金を盗むように強要された過去を持つ者は1万人以上いるでしょう)。A氏は医学部でも友だちができず、過去問が回ってこなかったので、卒業までに10年かかっていました。なお、医学部では過去問が回ってこないと留年するのは必至です。私はA氏とすぐ友だちに...

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