記事一覧

ポカラの日本人ニート

ネパールの観光地ポカラで都心でない方向に自転車で行くと、日本では見られない素晴らしい田園風景が広がっていました。同じく自転車で巡っていた日本人旅行者に呼び止められ、近くの喫茶店で雑談することになりました。男女二人ペアでしたが、交際しているわけではなく、インド・ネパール国境を越える時、英語がほとんど話せない若い女性がおっさん男性に助けを求めてから、一緒に行動するようになったようです。興味を持ったのは...

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旅は生産的でない

ネパールの観光地ポカラをレンタサイクルで巡っていると、暇を持て余している日本人バックパッカーがよく目につきました。ほとんどは大学生でしたが、彼ら彼女らは日本人が集まる喫茶店やホテルに置いてある日本のマンガ本を朝から晩までずっと読んでいました。わざわざネパールまで来てすることとは思えないのですが、「ドラゴンボールの7巻は〇〇にあるよ」と情報交換で盛り上がっていました。とはいえ、私も人生始めてのバック...

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ポカラの計画停電

始めての海外旅行で、私は騙されまくったインドからネパールで逃げてきました。都市でいえば、ヒンドゥー教最大の聖地ヴァラナシからネパール第二の都市ポカラへバスで移動したことになります。ポカラは大きな湖のある風光明媚な街で、私のようにインド旅行に疲れ果てた日本人や韓国人旅行者が一息つくためにうってつけの場所です。そう地球の歩き方にも紹介されていますが、観光客が集まるところはポカラの郊外であり、ポカラの中...

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ある研修医の愚痴

A「インフルエンザ検査キットとタミフルとイナビル(インフルエンザ治療薬)を薬局で売っていたら医療費いくら節約できるんだろう、と思わない? 患者さんだって、わざわざ寒い中、病院まで来なくていいじゃん」B「ハハハ。そしたら薬剤耐性ウイルスが蔓延するぞ」A「でも、インフル陽性だったら、みんなタミフルかイナビル出してるじゃん。薬が医師経由かどうかに関係なく、世界の7割のタミフル使っている日本なら、耐性ウイルス...

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維新政府が幕府に勝る点

今年は明治維新150周年らしく、明治維新の本が多く出版されているようです。ふと思って、本棚にある明治維新本を2,3冊眺めていると、あることに気づきました。「幕末史」(半藤一利著、新潮文庫)も「幕末維新の不都合な真実」(安藤優一郎著、PHP文庫)も「幕末・維新―シリーズ日本近現代史〈1〉」(井上勝生著、岩波新書)も、全て幕府に同情的で、維新政府に批判的なのです。理由は個人的な好き嫌い(こだわり)も含めて著者ごと...

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子どものために子どもの過剰診療をやめるべきである

「日本で最も無駄な医療は高齢者医療である」と考えている人は多いでしょう。統計的にも、人口の27%の65才以上の高齢者に6割の医療費が使われています。もう先が長くないし、社会に貢献できる可能性が少ない高齢者に1年間で25兆円もの費用が使われているのは、誰が考えても無駄でしょう。私も病院で70代のがん手術ばかり見ていると「高額の手術費を考えれば、放っておいてもいいんじゃないか」という気になります。もっとも「死す...

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全ての女性は自分がキレイと思っていると知るべき(反省をこめて)

その30代半ばの女性はfacebookをしていなかった。自分のようにfacebookをほとんど見ないのではなく、そもそも登録してないのである。毎日facebookで「いいね」している人には信じられないかもしれないが、総務省の統計を見れば、30代でそういう女性も珍しくはないと分かる。てっきり、彼女は最近の若者たちの流行を嫌っているのかと私は思って、次のような会話をしてしまった。私「インスタ映えって流行語あるじゃないですか。あれ...

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自分が可愛くて仕方ないバカ娘でも不良娘よりはマシである

ティーンエイジャーの女の子二人組が初音ミクの歌に合わせて踊っている。自分と一緒にいる30代半ばの女性はそれがなにか分からなかったので、「踊ってみた動画」の撮影だと説明してあげた。あまり人のいない景色のいい観光地では、この撮影をよく見かけることも伝えた。女性「あのカメラマンは雇っているんですか?」私「そうでしょうね」女性「いくらぐらいで?」私「それはピンキリでしょう。中には無償でしてくれる人もいるでし...

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明るいところからは暗いところが見えないが、暗いところからは明るいところも見える

「若いうちの苦労は買ってでもしろ」という言葉があります。私も本当にそうしたかったです。私が若い時に経験したのは、未来につながる「苦労」ではなく、未来を暗くする「不幸」だけでした。「落ちるところまで落ちてやる」や「若いうちにダメになってみる」と思っていたのなら不幸でも納得できたりするのでしょうが、私にそんな思考は微塵もありませんでした。少しでも上に行きたいと思っているのに、ひらすら下に落とされ、みじ...

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特技「後で泣く」は女性以外も持っているのだろうか

私の知り合いには、「後で泣く」という特技を持っている方が少なくありません。自分が情けなくて泣きたくなっても、「自分でない誰かが怒られている」などと思い込んで、その場はやりすごし、後で一人になった時に泣く、という特技です。この特技を持っている人間がこの世界にいると私が知った時は、天地が動転するくらいショックでした。恥ずかしい話、私はつい最近も上司に罵声を浴びせられ、蹴られ、あまりに悔しくて3時間も職...

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3秒で眠れる女性

ドラえもんに出てくるのびた君は3秒で眠れる特技があります。これはマンガの中だけの話で、現実にそんな人は存在しないと私は信じていました。しかし、私は人生でそんな特技を持つ人に何名も会うことになります。そのほとんどが女性でした。一時は女性しかその特技を持たないと信じていたくらいですが、男性にもその特技を持つ人がいるらしい、と分かってきました。3秒で眠れるどころか、30分でもまず眠れない、子どもの頃から睡眠...

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誕生月にも勝ち組と負け組がある

私の周りには4月~6月生まれの人が多くいました。日本では4月から学年が始まるので、親たちが意図的に4月~6月に産んでいるのだろう、と私は長年考えていました。しかし、誕生月の統計を調べてみて、どの月でもほぼ均等に日本人が生まれていることを知ります。私の周りに4月~6月生まれが多いのは単なる偶然だと思いました。しばらくして、必ずしもそうでないと分かります。日本のプロ野球選手やプロサッカー選手では、4月生まれが...

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滝川クリステルが底抜けのバカであることは日本人なら誰でも分かる(べきである)

私は「パワハラの現状と日本の生産性の低さ」の記事で、日本のおもてなし(hospitality)は西洋よりも素晴らしいと、データを使って示しています。しかし、「日本人が日本人のおもてなしを自慢するなんて本末転倒である。おもてなしは他者の評価によって決まるものだ」と何度も批判している本があります。「新・観光立国論」(デービット・アトキンソン著、東洋経済)です。出だしから「日本は観光業によって少子化を帳消しにする...

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女であることは東大卒より価値があるのか

クリスマスの日だったように思う。知り合いの女性に外国人バーに一緒に来てほしい、と頼まれた。私のような人がパーティーに参加するので、私がいると助かる、というのである。よく意味が分からないまま行くと、東大博士課程卒業でそのまま東大で助手をしている男性を紹介された。確かに、私と性格は合っていたようで、知人女性、東大助手、私の3人の会話は、事実上、東大助手と私だけが話して、知人女性は聞いているだけだった。...

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北欧は日本以上の福祉国家なのか

「福祉先進国・北欧は幻想である」という記事を私は書いたのに、「日本と北欧は似ている」の記事では北欧が福祉国家であることを前提にしています。矛盾しているので、それについて弁明しておきます。富の平等を重視する点では、北欧と日本は似ているのかもしれません(もっともOECD Income Distribution Databaseのジニ係数で、日本は北欧諸国より相当に上ですが)。高齢者福祉と医療については、日本は北欧より格段に恵まれてい...

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日本と北欧は似ている

「限りなく完璧に近い人々」(マイケル・ブース著、角川書店)では、北欧の5ヶ国の特徴を紹介しています。その本にこんな表現があります。「日本は北欧諸国の名誉会員である」(53ページ)北欧諸国は貧富の差が少なく、日本も同様だからです。さらに、スウェーデン人の国民性の大きな特徴は「シャイ(恥ずかしがり屋、内気な、人見知りの)」であり、自己主張もほとんどしません(396~397ページ)。さらに、スウェーデンは全体主義...

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美容院と理容店

(このところ美容院増えたよなあ。キレイな喫茶店だと思って近づいてみると美容院だった、なんてことがよくある)そう感じていたので、調べてみました。総務省統計局の事業所統計調査報告書によると、2012年で喫茶店の事業所数は4万9298です。最も多かった1980年頃の15万と比べると、3分の1まで激減しています。一方、厚労省の衛生行政報告によると、2012年で美容院は23万、理容店は13万です。この20年ほど美容院は増加傾向で、理...

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床屋の国際比較

日本の男性床屋の相場は4000円くらいでしょう。私も以前はそんな値段の床屋に行っていました。しかし、海外在住経験後から1500円~2000円の大衆理容店を使っています。その理由について以下に説明します。言葉のあまり通じない人に髪を切ってもらうのは、怖いでしょう。だから、中国では通訳の友だちと一緒に床屋に行っていましたし、カナダでは日本語が通じる床屋に行っていました。そのカナダのバンクーバーには日本人向け理容店...

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床屋のオヤジとカズオ・イシグロ

昨日、新しい床屋で髪を切ってきた。前回まで通っていた床屋のオヤジに「ちょっと前髪切りすぎじゃないですか?」とケチをつけると、「そうですか。もう切りません」と拗ねたように言われて、前髪以外も全部切らないまま終わられて、気分が悪くなったからだ。新しい床屋のオヤジはよく喋った。趣味を聞かれたので、読書と正直に言うと、「僕は長崎出身なんですよ。あのノーベル賞とった人知っていますよね」と話題をふってきて、カ...

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Lady first≠女性に優しい

「Lady first」という文化は西洋で定着しています。だから、西洋人は女性に優しい、という「誤解」が広く蔓延しています。誤解というと語弊があるかもしれませんが、現実にカナダ人男性と結婚して、日本人(男性)の方が優しいと断言する日本人妻に私は10人くらい会っています。西洋では女性がエレベーターから男性よりも必ず先に出ますし、男女一緒に歩いていると、男性が必ず扉を開けます。しかし、これはそういう習慣で、礼儀で...

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カナダ人男性と結婚した日本人妻

カナダにいた時、日本人パーティーなどで、カナダ人男性と結婚した日本人妻には何名も会いました。日本に関係するパーティーに来ているからかもしれませんが、そのカナダ在住の日本人妻は全員「カナダよりも日本が素晴らしい」、「カナダよりも日本が好き」と言っていました。「なぜそう思うのか?」と私が聞くと、一番多くの人から聞いた意見は「英語が十分に話せない(大人になってから外国に行くとnative同等になるのは何十年も...

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男女差を感じる時 その3

私がイギリス留学から帰る前、イギリス在住日本人向け掲示板で、「地球の歩き方ヨーロッパ」を無料であげると提案しました。タダではありましたが、交換条件がありました。私と喫茶店でお話してもらいたい、というものです。お互いの社会経験、留学経験を語り合うことで成長したい、と思っていたのです。そういう動機まで書いたところ、応募してきたのはほぼ全員女性でした。正確には8人女性、1名男性です。イギリスに語学留学して...

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男女差を感じる時 その2

私のように両親と仲が悪い人にはたまに会います。多くが女性で、過去の心の傷を負いながらも、私が話した当時は平和な日常を生きている人たちでした。なぜ辛い過去を背負いながら、平和な日常を生きているのでしょうか。私のように必死で勉強して、医師資格でもとったのでしょうか。私の人生で、そんな女性には一度も会ったことがありません。彼女たちは結婚しただけでした。なにもしなくても、向こうから自分を好いてくれる男が来...

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男女差を感じる時 その1

「外国語を覚えるのに最も有効なのは、それを母語とする彼氏(彼女)を作ることだ」とよく言われます。多分、これは事実で、私もカナダにいた頃、カナダ人彼氏を作ったことで、恐ろしくバカな大学卒業で、私の英語学習努力の10分の1以下で、劇的に英語が上手になった日本人女性に何名も会いました。一方、カナダ人女性とつきあった日本人男性は1名しか知りません。その1名の日本人男性も厳密にはカナダ人でなく、同じ語学学校のウ...

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SNSは現代版年賀状である

今日の朝日新聞の「オピニオン&フォーラム」はひどい記事でした。facebookなどの「いいね」のために、若者たちが必死になっている様子を批判する趣旨です。確かに、「いいね」を事実上強要されたり、「いいね」をされないと孤立感を味わったりするのは、くだらないことです。それは私も強く同意します。しかし、それを「最近の若者は……」などと年寄り臭い説教調にするとは、最低の切り口です。私がこちらのブログで何度も指摘して...

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日本人女性は西洋人に遊ばれているだけかもしれない

前回の記事の続きです。「工学部ヒラノ教授の事件ファイル」(今野浩著、新潮文庫)に、著者の今野氏がアメリカの大学に勤務していた時、成績上げることを条件に、女学生に誘惑された自慢話を書いています。しかし、今野氏はアメリカよりも遥かに長期間いた日本で、女学生に誘惑されたことなど一度もないそうです。「日本人女性は西洋人女性よりも遥かに奥手だ。日本人女性と深い仲になるのは難しい」数年前、「医学生のくせに、な...

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男性で白人だけは勝ち組なのか

「国際結婚統計の不都合な真実 」の記事では「結婚は女性優位」と主張しています。自由恋愛なら、これはどんな社会でも成り立つ、と私は信じていました。だから、日本人女性より日本人男性が2倍も国際結婚している理由は、男性側に理由があるのではなく、女性側に理由があると考えていました。換言すれば、アジア人女性が日本人男性に惹かれる程度は、日本人女性が西洋人男性に惹かれる程度の2倍以上大きい、と考えていたのです。...

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男性が原因で男性が草食化することなどありえない

最近の男性は草食化したとの説があります。若い男性が恋愛に対して積極的でなくなった傾向を指します。しかし、その原因は男性側にありません。こちらのブログで証明しているように、恋愛は圧倒的に女性優位だからです。もし男性が恋愛に消極的になったとすれば、「黙っていても女性を追い求めるはずの若い男性ですら、恋愛に消極的になるほど、男性からの女性アプローチ成功率が低くなったから」であることは、誰でも知っているの...

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男性医師であっても一般女性ほどはモテない

前回の記事で、日本にいる期間に限定すれば、私は人生でもっともモテる時期にあると書きましたが、それでも一般の女性ほどモテるとは全く思いません。男性医師であっても、女性の方から誘ってくれることなど、まずありません。こちらから誘って、そのうちの半分くらいの確率で、二人で会えるところまで進める程度です。なお、日本にいる期間に限定しなければ、私が人生でもっともモテる時期にあったのは、中国に在住していた時です...

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自分が結婚できない責任を異性に転嫁するな

私はこちらのブログで、「恋愛は女性優位である」とか「女は貧乏な男を差別するな」だとか、女性批判を繰り返しています。これを読めば多くの人は「そうかもしれないが、医師である勝ち組男性であるアンタに批判する資格はない」と思うに違いありません。女性に限らず、男性でも思うでしょう。書いている私自身、そう思っています。確かに、日本にいる期間に限定すれば、私は人生でもっともモテる時期にいます。医師になる前、女性...

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「スーパーニンテンドー」と「タケシズキャッスル」と「オバタリアン」

カナダのカンバセーションクラブの先生に、私と同年代のUBCの学生がいました。大学に入るのが遅く、日本にも留学していたそうで、会ったときはまだ学部生だったと記憶しています。そのカンバセーションクラブで「人生でもっとも嬉しかったプレゼント」の質問に対して、私がテキトーに「スーパーファミコンだ」と言うと、彼は強く同意して、ミドルスクール(中学校)時代に買ってもらったスーパーニンテンドー(スーパーファミコン...

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子どもを欲しがらない人たち

子どもを欲しがらない若者にはたまに会います。「子どもが嫌い」ではなく「自分の子どもが欲しくない」人です。幸せな子ども時代を送っていない人、もっといえば、親のせいで不幸な子ども時代を送った人です。「自分と同じように不幸な子どもをこの世界に生みたくない」「大人になるにしたがって、自分を虐待した親も、その親から虐待を受けていたことが分かってきた。自分も子どもに虐待しないとは限らないから、子どもを作らない...

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他人の幸福を妬み、他人の不幸を見下す性格

このブログを読めば分かる通り、私は他人の幸福を異常に妬み、他人の不幸は「自分よりマシだ」と見下す最低な性格です。こんな性格になりたくなったわけではありません。こんな性格を変えたいといつも思っていますが、そのしがらみから全く抜け出せていません。そのためには私の倫理観、社会観、人間観を捨てないといけないのかもしれませんが、なかなかそれができません。幸せになって精神に余裕を持てばいい、と思っていますが、...

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あるアホウの失恋

自分でも恥ずかしくなるような真剣な想いをラブレターにつづった。何度も何度も考え直して、これしかないと思って書いた。しかし、相手から返ってきた言葉はこうだった。「よほど仲がよくない限り、こんな真剣な文章書かれると、怖いよ。というか、長すぎて、まず読むのが面倒だと思う」そう言われた者のショックはどれほどだろう。言った者は、自分が言われた相手だとしたらどう思うか、考えもしないのだろうか。「自分がラブレタ...

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間違いだらけのLINEナンパ

男「言ってなかったでしたっけ? 僕の生きる目的は子どもです😆」女「頑張ってください👏」男「まだ彼女もいませんけどね😥」女「そうなんですね」男「もちろんですよ! だから〇〇さん(女の名前)誘っているんじゃないですか~😰」女「同期の子が××先生(男の名前)から連絡がきたと話しているの聞いてしまいました😇」男「多分、その人は僕と会ってもくれていません😭😭😭😭 しかも、○○さんにもお願いしたように、僕が誘ったことは内...

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私も生まれてきたくなかった人です

あと何十年も生きなければいけないと絶望している友人に私が送った言葉。〇〇さんの気持ちは分かるような気がします。今はそうでもないですが、僕が10代、20代の頃、毎日、毎時間、毎分、毎秒自殺を考えていたりしました。毎秒だった時は1年程度でしたが、気が狂いそうでした。いえ、楽になれるなら、狂いたかったです。いや、あれだけ続いていたら、狂っていると思います。残念ながら自殺は成功しなかったので、今も生きています...

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飲み会で理解できないこと

病院勤務になって驚くことの一つが飲み会の多さである。以前のブラック企業にいた時、こんなに頻繁に飲み会なんてなかった。その時間的余裕や金銭的余裕がなかったことも大きいが、なにより同僚や上司と仕事外でも会いたいなんて、誰も思っていなかった。ブラック企業時代、私は強制参加の忘年会くらいしか参加しなかったように記憶しているが、日記を読み返してみたら、それ以外でも行っていたようだ。飲み会後に泣きながら電車で...

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無痛分娩

「私はできるだけ多くの子どもがほしいです。それこそ10人以上ほしいです」このように私が言ったとき、男性からはこれといった言葉の反応はありませんが、女性からは感情的な返答が来ることが多いです。「(相手が)若い人じゃないと無理じゃん!」「サッカーチームでも作るつもり?」「産むの大変だよ!」「性の問題は敏感である」にも書いた通り、性の話題は人の重要な価値観に関わるので、感情的になるのは当然でしょう。ただし...

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「韓国人の日本嫌い」をジョークにするカナダ人

私がバンクーバーにいた時、蝶々夫人の演劇が公演されていました。その頃、「Madame Butterfly」の全面広告をしたバスもよく見かけました。その演劇公開に先立って、市民図書館のホールで「蝶々夫人を楽しむため、設定背景について日本の専門家による講演会」があり、私も参加してみました。特に講演後の質問コーナーはなかなか興味深かったです。蝶々夫人は幕末の長崎が舞台になっています。幕末とはどういう時代で、長崎とはどう...

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経済大国インドネシアとAct of killing

「経済大国インドネシア」(佐藤百合著、中公新書)という本があります。その名の通り経済に注目していますが、スハルトの独裁体制以後のインドネシア民主化についても簡潔に知ることができる本だと思います。スハルト以後、スハルト体制が徹底して否定された政治が続き、その否定政治がもう一度否定されて、より高次の政治制度にアウフヘーベンされた、と本で説明しているのは興味深いです(その観点からいえば、ロシアのプーチン...

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浮浪児1945を読んで その3

「浮浪児1945」(石井光太著、新潮文庫)によると、多くの浮浪児は戦後の悲惨な子ども時代をほとんど誰にも打ち明けないそうです。本でも指摘されている通り、それくらい浮浪児に対する偏見が日本に満ちていたからでしょう。過去だけでなく、今もそうなのかもしれません。前々回のような記事を書く私にも、浮浪児に対する偏見があると思う人も多くいるでしょう。この本で、戦後の浮浪児からバブル期に億万長者にまでなった人の経歴...

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浮浪児1945を読んで その2

「浮浪児1945」(石井光太著、新潮文庫)の終盤に出てくる、終戦直後から浮浪児たちを育ててきた保育士の言葉には、強く共感しました。現在、児童養護施設に入所する子どもの大半は、親から虐待やネグレクトを受けているそうです。厚労省の統計では、施設入所の子どものうち虐待を受けたのは半数未満らしいですが、その保育士は「大半」と言います。「そこが昔と今とで決定的に違うところなんです。戦災孤児は、両親が死ぬまでは普...

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浮浪児1945を読んで その1

第二次大戦後の日本には、戦争によって両親を失った者が約12万人おり、浮浪児になった者は推定3万5千人もいるそうです。その浮浪児たちがもっとも多く集まったのは東京の上野駅らしく、それについてのルポルタージュが「浮浪児1945」(石井光太著、新潮文庫)です。この本に通底している、浮浪児たちが道徳的に間違ったことをしても、盗みをしても、暴力をふるっても、浮浪児たちを被害者だとみなす視点には大いに疑問があります。...

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北米の洗濯機

北米(カナダとアメリカ)と日本は人種構成も自然気候も違いますが、自動車、テレビ、携帯電話にも違いがあります。この記事では洗濯機に注目します。北米の洗濯機では日本のように浴槽のお湯を再利用して、水の節約をすることは99%ありません。そもそも、北米の風呂に浴槽はあまりありません。私もカナダ滞在中に浴槽に入ったことは一度もなく、1年半、例外なく毎日シャワーでした。そのため、洗濯用に新しい水を洗濯機に入れるの...

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デイビット鈴木ってだれ?

カナダで最も有名な日本人は誰でしょうか? おそらく日本の首相よりも、David Suzukiが有名です。デイビット鈴木については、日本人の1%も知らないと思いますが、カナダ人では知らない人がいないくらい有名です。UBCの教授を長く勤めていたこともあり、多くのバンクーバーの人はDavid Suzukiを郷土の名士のように誇りに思っていました。デイビット鈴木はバンクーバーに1936年に生まれた日系3世で、現在81才です。幼い頃、敵国の日...

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上海で大雨が降ると

私が上海で働いていた時です。ある日起きると大雨で、同僚から電話がかかってきました。家の周りが浸水しているので今日は休みにしないか、という提案です。台風でもゲリラ豪雨というわけでもなく、単に雨が長時間続いているだけなので、その必要はないだろう、と伝えました。最終的に社長の判断でその日も通常勤務になったのですが、その同僚の心配は妥当でした。道によっては、20㎝は水位がありました。まず歩いて進むことはでき...

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クロネコヤマトの名経営者の愚かさから見える日本没落の原因

「小倉昌男 祈りと経営」(森健著、小学館)という本があります。小倉昌男とは、ヤマト宅急便の2代目社長で、創業者の息子です。運輸省や郵政省の規制と戦い、個人間の小口宅急便を日本中に整備した名経営者らしいです。その経営ではなく、家族関係、特に妻と娘と愛人に注目して書かれた本です。小倉はお金持ちの家庭で育ち、東大を卒業し、先代のパワハラ創業者と比べると、温和で真面目で理知的な性格だった、とその本では書か...

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「『うちの子に限って』とは言わないでください」とは言わないでください

講演などでよく「『うちの子に限って』とは言わないでください」と言い出す人がいます。それを聞くたび「親の問題」を本当に理解しているのか、と私は疑問に思います。恐ろしく厳しい親たち、子どもに優しくすべき親たちに限って、その忠告を鵜呑みにして、帰宅した後、子どもにさらに厳しくなります。一方で、子どもを過保護にするバカ親たちは、それをあっさり聞き流しています。その親自身、可愛がられすぎた子ども時代を経験し...

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問題を発見できないエリートたち

「塾推薦」や「学校の塾営業」などの腐敗は、当然、塾でバイトしている人たちなら知っていました。しかし、バイト仲間は誰一人それらに疑問を持っておらず、私にはそれが不思議でした。当時の私より遥かに素晴らしい教育を受けてきて、偏差値の高い大学に通うほどの学力を持っているはずなのに、私が「どう考えても、おかしいでしょ」と言っても、まだ「どうして? なにが?」と本気で理解できていないのが謎でした。日本の学力エ...

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Z会が東大合格者数を多数出していた理由

今は違いますが、昔、東大合格者のうち半数以上はZ会の会員でした。1ヶ月に1回程度の添削で成績が急上昇するはずもないのに、なぜ東大合格者にZ会の会員が多かったのでしょうか。その理由は単純です。東大に多数合格する高校の生徒にZ会の営業をかけていたからです。昔は個人情報保護が重視されていなかったので、東大に合格する高校(日比谷や戸山や西)の名簿なんて簡単に入手できました。そこにダイレクトメールを集中して出し...

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