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記事一覧

にんしんSOS

「漂流女子」(中島かおり著、朝日新書)を読んで、「仕事漂流」(稲泉連著、文集文庫)を読んだ時と同じくらいの衝撃があった。「仕事漂流」は、私と同じ二流や三流大学卒の氷河期世代たちの仕事遍歴、つまりは失敗の記録である。私と共通する部分が多くあり、同情する一方で、私の欠点を見せつけられたような気分にもなった。「漂流女子」は妊娠で悩む女性たちを救う団体(にんしんSOS東京)の代表が書いた本である。私と共通す...

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研修医も金持ちである

このブログで何度か書いているように医者は金持ちである。私は医者であるので、私も金持ちになってしまった。「研修医の給料なんてたかが知れている」と言う人に会ったこともあるが、それは15年以上も昔の話だ。2004年に新臨床研修医制度で研修医のバイトが禁止となってからは、研修医がバイトしなくても十分な給与が得られるようになっている。実例として、私がブラック企業時代に10年近く働いても預金残高が7桁(100万円)を刻む...

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男には分からない生理の話

今朝の朝日新聞にインドで廉価ナプキンを普及させたインド人経営者の話が載っていました。その人の妻が使っていた経血を拭くぼろきれは、スクーターの汚れを拭く布より汚くて、愕然としたことが商売を始めた動機だそうです。今でも4割のインド人女性は生理用品を古い布、木の葉、灰などの非衛生的な物で代用しているようです。その記事では「最初は人前でナプキンを触ることや、生理の話をすることができなかった。でも今は恥ずか...

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不幸を知らない、あるいは忘れた奴が他人の不幸を語る資格はない

不幸でない奴が他人の不幸を語る資格はありません。かつて不幸だった人なら資格がある、と勘違いしている奴もいますが、それも間違いです。私程度の不幸であっても、最悪の頃は、世界中のどんなに不幸な奴だって、他人が私の不幸について語る資格はない、と分かっていました。「自分も不幸だった」と他人にあっけらかんと言える奴は、それほど大した不幸でなかった、と私は確信します。最悪に不幸な時は、他人があれこれ言える状態...

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家族のいない人

病院で最期を迎える人の中には、家族のいない人が、私の経験上、10%程度います。家族のいない人とは、子どもがおらず兄弟もみんな死んでしまった人だけでなく、家族と連絡がつかない人も含めています。家族が本当にいない人より、家族と縁を切った、および切られた人の方が、私の経験なら3倍くらい多い気がします。もっとも、未婚率が高くなっているので、本当に家族がいない人の割合もこれから増えてくるでしょう。だから、医療従...

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