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記事一覧

「科学と非科学」を読んで

1年ほど前でしょうか。「科学とエセ科学」というテーマで記事を書こうと考えていました。明瞭に科学とエセ科学を分別できる領域もありますが、分別があいまいな境界ラインもあったりすることに、以前から私が興味を持っていたからです。そんな境界ラインに存在するのに、一方的に「エセ科学」と批判しているのはおかしい、とよく思ったりしています。そんな関心を持っていたので、「科学と非科学」(中屋敷均著、講談社現代新書)...

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「怒るのと叱るのは違う」が日本のパワハラの現状です

「感情に任せて殴るのはよくないが、愛情を持って殴るのはいい」今からは信じられないですが、昔は上のような主張をする連中が日本には山のようにいました。確か、少年H(妹尾河童著、講談社文庫)にも「おまえは愛情を持って殴るのと、愛情なしで殴ることの違いも分からないのか」と上級生に言われて、主人公が「そんなの分かりませんよ!」と言い返す場面があったと記憶しています。さすがに私は上の言葉をよく聞く世代には入り...

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他人の幸福を妬み、他人の不幸を見下す性格

このブログを読めば分かる通り、私は他人の幸福を異常に妬み、他人の不幸は「自分よりマシだ」と見下す最低な性格です。こんな性格になりたくなったわけではありません。こんな性格を変えたいといつも思っていますが、そのしがらみから全く抜け出せていません。そのためには私の倫理観、社会観、人間観を捨てないといけないのかもしれませんが、なかなかそれができません。幸せになって精神に余裕を持てばいい、と思っていますが、...

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浮浪児1945を読んで その3

「浮浪児1945」(石井光太著、新潮文庫)によると、多くの浮浪児は戦後の悲惨な子ども時代をほとんど誰にも打ち明けないそうです。本でも指摘されている通り、それくらい浮浪児に対する偏見が日本に満ちていたからでしょう。過去だけでなく、今もそうなのかもしれません。前々回のような記事を書く私にも、浮浪児に対する偏見があると思う人も多くいるでしょう。この本で、戦後の浮浪児からバブル期に億万長者にまでなった人の経歴...

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浮浪児1945を読んで その2

「浮浪児1945」(石井光太著、新潮文庫)の終盤に出てくる、終戦直後から浮浪児たちを育ててきた保育士の言葉には、強く共感しました。現在、児童養護施設に入所する子どもの大半は、親から虐待やネグレクトを受けているそうです。厚労省の統計では、施設入所の子どものうち虐待を受けたのは半数未満らしいですが、その保育士は「大半」と言います。「そこが昔と今とで決定的に違うところなんです。戦災孤児は、両親が死ぬまでは普...

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