FC2ブログ

記事一覧

フィリピン人のムスリム差別を敵視して、マレーシア印僑のムスリム差別に共感する私

対照的な二つの記事を書いてしまったので、振り返ってみます。私は「フィリピンでのイスラム差別」を軽蔑しているのに、「マレーシアのインド人」のイスラムへの偏見には共感しています。どちらも相手を同じ人間だと認識していないような発言なのに、どうして私はそんな矛盾するような記事を書いているのでしょうか?その最大の理由は、「フィリピンではムスリムが少数派で差別されている」のに対して、「マレーシアではムスリムが...

続きを読む

マレーシアのインド人

マレーシアは多民族国家ですが、マレー系が約65%、華人系が約24%、インド系(印僑)が約8%となっており、この3民族が主要となっています。マレー系は多数派であり、公務員枠や大学特別枠などで優遇されています。以前、私が記事に書いたマレーシアの新首都プトラジャヤでは、政府機関が集まっているからなのか、高級住宅地の住人も含めて、マレー系ばかりだったことはよく覚えています。今回、注目したいのはインド系です。教養水...

続きを読む

日本語が話せるのに給与の高い仕事に就けない中国人たち

上海に住んでみて感じたのですが、日本語を話せる中国人は予想以上に多かったです。数万人規模の反日暴動が起きた都市だとは信じられないほどでした。日本に留学して日本語が話せるようになった人もいましたし、日系企業で働いたり、大学や語学学校で日本語を勉強したりして、話せるようになった強者もいました。一般に、英語が話せる人よりも日本語が話せる人は貴重なので、日本語能力は英語能力以上に高い給料に結びつく、と中国...

続きを読む

世界最大の祭り・中国の春節

一般に、西洋人よりも東洋人の方が記念日を大切にするように思います。西洋人も記念日にはパーティーなどを開きますが、多文化国家だからなのか、個人主義だからなのか、あまり気にしない人もかなりの割合でいます。それを強く感じたのは、上海で暮らしていた時です。クリスマスの日、上海中の外食店が満員ではないか、と疑うほどの混雑ぶりでした。西洋だとクリスマスは日本の正月に近く、ほとんどのお店は休みになって、みんな家...

続きを読む

私の努力や真面目さを評価してくれたカナダ人

「努力」や「真面目」は、日本人に特徴的な美点だと思うのですが、現在の日本で、それほど評価されているように私は思いません。少なくとも、私の努力や真面目さは日本で全くと言っていいほど評価されませんでした。一方で、カナダ人たちは私の努力と真面目さを高く評価してくれました。カナダの語学学校に通う日本人は3時くらいに学校が終わると、大抵、残りの時間を遊んで過ごします。放課後にバンクーバー図書館へ行って、晩飯...

続きを読む

西海岸から見たケベック問題

私が実体験で感じた二言語問題について語っておきます。カナダは二言語主義をとっていますが、フランス語が優位なのはケベック州だけで、他の全ての州は英語優位です。ケベック州では英語を教えない学校もあるようですが、他の英語州ではフランス語を学校で必ず教えているようで、多くの英語系カナダ人はフランス語の日常会話はできるそうです。「そうです」と伝聞調になるのは、私がフランス語を聞く機会が皆無に等しかったからで...

続きを読む

ケベックはカナダ最大の政治問題である

カナダは二言語多文化主義です。多文化は分かるのですが、二言語とはなんでしょうか? カナダではミネラルウォーターなど多くの商品に英語とフランスが併記されています。そうするように法律で決められているからです。なぜこんな面倒なことをしなければならないのでしょうか? 答えはもちろん、ケベックにあります。カナダの全州で唯一、フランス語が主流のケベック州はカナダからの独立騒ぎを何度も起こしています。カナダはイ...

続きを読む

カナダはアメリカの首都を攻め落とした唯一の国である

「カナダに行く前にカナダを知っておきましょう」の記事に書いた通り、カナダはアメリカの首都を攻め落とした唯一の国です。日本では、世界史を得意科目にしていた東大生だって、そんな歴史的事実は知らないはずです。なぜなら、この戦争を日本の歴史教科書では全て「米英戦争(第二次独立戦争とも)」と表現していて、アメリカとイギリスが戦争したように記述されているからです。カナダではこの戦争を1812年戦争(War of 1812)...

続きを読む

フィリピンでのイスラム差別

前回の記事の続きです。新聞の国際欄に目を通す方なら知っているでしょうが、フィリピン人の大部分はキリスト教徒のカトリックですが、ミンダナオ島に少数派のイスラム教徒がいます。私はセブ島の語学学校に留学していて、そこの先生たちは全員カトリックのようでした。そのうちの一人がミンダナオ島のイスラム教徒モロ族について、次のように説明していました。「ミンダナオに行くなら、モロに気をつけろ。彼らは危険だ。モロは人...

続きを読む

英語に堪能なフィリピン人たちはなぜ貧しいのか

こちらの資料によると、GDPに対する貿易額の比率で、フィリピンは世界206ヶ国中169位の36%です。貿易依存度が低い国なので、国際言語である英語が話せたとしても、国家の富には繋がりにくいのでしょう。(余談ですが、日本は189位で28%です)「英語に堪能なフィリピン人たちはなぜ貧しいのか」の答えは、上のようなデータを用いた説明が妥当でしょう。私が大学でそんなテーマの課題を与えられたら、さらに細かいデータを集めたレポ...

続きを読む