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記事一覧

斜陽国家ニッポン

21世紀になってから、世界経済の中の日本が相対的に小さくなっていったのは、他の新興国が日本と同様の方法で繁栄してきたことが大きいでしょう。一方で、日本は過去の成功体験に固執し、新しい段階を見出すことができませんでした。1990年前後、日本人は働きすぎだと批判されていました。日本製品がアメリカ製品より売れるのは、日本人がアメリカ人より質の高い仕事をしているからではなく、日本人が安い賃金で長時間労働している...

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日本の全盛期・1980年代後半~1990年代前半

1990年の前後10年くらいは日本のGDPが世界経済に占める割合が日本史上最も高い時代でした。世界中のあらゆる場所で日本企業や日本人が活躍し、冷戦の勝者であるはずのアメリカに「日本の貿易黒字は大きすぎる。儲け過ぎだ」と公式に発言させるほどの経済力を見せつけていました。必然的に、世界中が日本繁栄の要因を探ります。当時、日本繁栄の要因を世界に最も通用する理屈で語っていた日本人は、ソニーの盛田昭夫でしょう。今の...

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ポカラの日本人ニート

ネパールの観光地ポカラで都心でない方向に自転車で行くと、日本では見られない素晴らしい田園風景が広がっていました。同じく自転車で巡っていた日本人旅行者に呼び止められ、近くの喫茶店で雑談することになりました。男女二人ペアでしたが、交際しているわけではなく、インド・ネパール国境を越える時、英語がほとんど話せない若い女性がおっさん男性に助けを求めてから、一緒に行動するようになったようです。興味を持ったのは...

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旅は生産的でない

ネパールの観光地ポカラをレンタサイクルで巡っていると、暇を持て余している日本人バックパッカーがよく目につきました。ほとんどは大学生でしたが、彼ら彼女らは日本人が集まる喫茶店やホテルに置いてある日本のマンガ本を朝から晩までずっと読んでいました。わざわざネパールまで来てすることとは思えないのですが、「ドラゴンボールの7巻は〇〇にあるよ」と情報交換で盛り上がっていました。とはいえ、私も人生始めてのバック...

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ポカラの計画停電

始めての海外旅行で、私は騙されまくったインドからネパールで逃げてきました。都市でいえば、ヒンドゥー教最大の聖地ヴァラナシからネパール第二の都市ポカラへバスで移動したことになります。ポカラは大きな湖のある風光明媚な街で、私のようにインド旅行に疲れ果てた日本人や韓国人旅行者が一息つくためにうってつけの場所です。そう地球の歩き方にも紹介されていますが、観光客が集まるところはポカラの郊外であり、ポカラの中...

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ある研修医の愚痴

A「インフルエンザ検査キットとタミフルとイナビル(インフルエンザ治療薬)を薬局で売っていたら医療費いくら節約できるんだろう、と思わない? 患者さんだって、わざわざ寒い中、病院まで来なくていいじゃん」B「ハハハ。そしたら薬剤耐性ウイルスが蔓延するぞ」A「でも、インフル陽性だったら、みんなタミフルかイナビル出してるじゃん。薬が医師経由かどうかに関係なく、世界の7割のタミフル使っている日本なら、耐性ウイルス...

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維新政府が幕府に勝る点

今年は明治維新150周年らしく、明治維新の本が多く出版されているようです。ふと思って、本棚にある明治維新本を2,3冊眺めていると、あることに気づきました。「幕末史」(半藤一利著、新潮文庫)も「幕末維新の不都合な真実」(安藤優一郎著、PHP文庫)も「幕末・維新―シリーズ日本近現代史〈1〉」(井上勝生著、岩波新書)も、全て幕府に同情的で、維新政府に批判的なのです。理由は個人的な好き嫌い(こだわり)も含めて著者ごと...

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