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一党独裁を批判された中国人の反論

中国人の理屈の見事さを示す、あるいは完膚なきまで相手を叩きのめす一例です。伝聞になりますが、日本人から中国の一党独裁を批判されたとき、中国人が以下のような反論をしたそうです。
「中国は多党制だ。小なりとはいえ、共産党以外の政党も存在している。確かに、共産党以外の政党が実権を握ることはない制度になっているが、それは日本でも同じではないか。自民党の長期独裁政権だ。唯一、選挙によって政権交代が起こったと言われる2009年の民主党への政権移譲だって、もともとは自民党にいた政治家が中心にいたではないか。実際、民主党が政権をとっても、自民党時代となにも変わらなかった、と多くの日本人が失望している。その後、またしても自民党が圧倒的多数で政権に戻った。日本人こそ一党独裁を望んでいる証拠ではないか」
中国の腐敗を批判すると、「日本でもそうだろう(あるいは、他の国でもそうだろう)」と批判するのは、中国人の常套手段です。日本に留学するインテリの中国人なら、上のように日本事情も十分知っていて、日本人の常識にとらわれない発想で反論してきます。その場の討論では、日本人が「それでも日本は中国よりは民主的だ」と反論しました。結局、日本側と中国側、両者一歩も引かずに議論は終わったそうです。
上記のような中国人の反論は日本の政治問題の本質を突いている、と私は思います。一方で、「それでも日本は中国より民主的だ」という日本側の主張も事実だとも思います。
そこで中国側が「確かに、中国は一党独裁で、政治的自由が制限されている国ではあります。しかし、失礼ながら、日本でも政治は硬直していると思います。なぜなら……」と上の理屈を続けてくれたなら、多分、日本側は「その通りですね。日本が中国を批判する資格はないかもしれません」と気持ちよく認めたのではないでしょうか。しかし、前の記事でも書いたように、中国人は「橋下徹」のように、一歩も引かずに相手を徹底して批判するので、論争で気持ちよく終われることはまずありません。
とはいえ、日本人も論争するときには、しばしば中国人のようになります。特に田原総一朗という知性も倫理観も劣るジャーナリストが出てくる討論番組は、観ていて本当に気分が悪いです。
中国人や日本人が理性的で建設的な討論ができない一番の理由は、それができるほどの最低限の倫理観を持ち合わせていないことでしょう。これについての私の考えを「なぜ日本人は討論下手なのか」の記事でより詳しく解説しています。
(中国人に対してあまりに不公平な見解になったので、その反省文を「五蘊盛苦」の記事に書いています)
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