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文系でも必要な科学的思考

10年以上前、開成高校の理科の入試問題にこんなものを見つけたことがあります。
「ノモルワ製薬の社長が虫よけスプレーを開発した。社長はその虫よけスプレーを手にかけて、蚊のいる箱に手を1時間入れていたが、全く噛まれなかった。『この虫よけスプレーの効果は間違いない』と思って世間に発売したが、『効かなかった!』とクレームが殺到した。なぜこんなことが起こったのか?」
答えは「蚊のいる箱に『スプレーをかけていない手』を入れる実験をしていなかったから」になります。「スプレーをかけている手が蚊に噛まれなかった」としても、「スプレーをかけてない手も蚊に噛まれなかった」可能性があります。いわゆる対照実験をしていないのです。この問題を見た瞬間、対照実験の重要性を伝える教育が日本に欠けていることに思い当たり、当時教えていた塾で、テキストに載っていないのに、対照実験の解説を私は無理矢理入れていたりしました。
「仮説を立てること」「仮説の正誤を判定する実験方法を考えること」「フェルミ推定」などは、日本の科学教育で特に足りていない分野でしょう。「正誤判定方法」の対照実験、ランダム化比較試験などは、それほど難しい理論ではないはずです。文系、理系問わず、全ての人が習得すべき科学的基礎思考なのに、日本の義務教育では、なぜすっぽり抜けているのでしょうか。
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日本人らしくない発想をする日本人=日本で生きづらい日本人

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