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「カナダ人は怠け者だ」

私がカナダの語学学校に通っていた頃の話です。
その語学学校では4週間1タームで、タームの1週間目だけクラス変更を受けつけており、その事務処理でミスが頻繁に起きていました。なにごとも正確に処理する日本人の感覚でいえば、カナダ人の仕事はほぼ全てテキトーです。
私のクラス変更も間違って処理されたので、もう一度、クラス変更をお願いしたら、またも間違っていました。2度目も間違っていると分かったのはターム2週目に入っていました。2週目になると、どんな理由であれクラス変更は認められないと校則に書いてあります。他の日本人生徒から「僕も同じ目に合ったよ。事務員にクレームを言ったが認められなかった。我慢するしかないよ」と言われましたが、「なんで向こうのミスでこちらが受けたくもない授業に金払わないといけないのか!」と怒りのおさまらなかった私は、事務員にクレームを言いにいきました。
ミスした張本人のくせに、事務員は謝りもしないで、「そういうことはありえる。別に同じレベルのクラスだからいいじゃない。先生の好き嫌いはよくない」などと説教してきます。「ふざけるな!」と思った私は「カナダ人はlazyだ! ここが日本だったら、おまえなんかクビになっている!」と発言してしまいます。
それまでパソコンに向かいながら私と話していた事務員が急にこちらに向き直って、「カナダ人がlazy? そうでない人だっている。一体、あなたは誰のことを言っているのか?」と真面目な顔で聞いてきます。
「だから、カナダ人だよ! 事務員の仕事は間違いだらけじゃないか! 先生はいつも5分遅れてくるじゃないか! 毎回5分遅れてきたら、どれくらいの授業料が無駄になっているのか分かっているのか!」
「それは問題だ。しかし、遅れていない先生がいることは知っている。具体的にどの先生が遅れてくるか教えてくれますか?」
私は少し落ち着いて、よく遅れてくる先生の名前をあげました。
「分かりました。注意しておきます。これからも先生の遅刻などの問題があれば、ここに伝えてください。それで、クラス変更したいんですね? では、今回だけ特別に処理しておきます」
「え! クラス変更処理してくれるの?」と私が驚いて戸惑っていると、彼女はこう言ってきました。
「カナダ人がみんなlazyではありません。欠席や遅刻を繰り返すlazyな日本人生徒がいることも私は知っています。申し訳ないが、他の仕事もあるので、あなたの番はこれまでです」
それで私は去ったわけですが、その時、私が「Thank you」と言ったかどうかまでは覚えていません。次の日、クラス変更は私の希望通りに処理されていました。
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